「外国につながる子どもたちの学習支援 研修会」実施

2023/11/25
南砺市友好交流協会

 外国出身だったり、両親のどちらかが外国人など、外国につながる子どもたちが南砺市にもたくさんいます。中には、日本語がわからなくて困っていたり、日常会話が出来ても日本語が原因で学習に躓いている子どももいます。

 そんな子どもたちの置かれた状況や課題、必要な支援についてなどを、2回にわたり専門家をお迎えし、わかりやすく紹介していただきました。

 11月11日(土)の第1回 基調講演では、大阪大学大学院特任教授の榎井縁先生をお迎えし、外国につながる子どもたちの現状について講演いただきました。

 講師の榎井先生は、最初のアイスブレイクで皆さんの心をほぐした後、在日外国人のこと、外国人が増えた日本の背景や政策を分かりやすくお伝えくださいました。そして現状を皆さんが十分理解したところで、子どもたちの状況や課題、サポートするための地域の役割についてなどを、実際のサポートグループの紹介を交えて教えてくださいました。

 参加者からは「外国につながる子どもたちの背景を考えることができました。安心で安全な居場所作り等、地域の役割の大切さをしみじみ感じました。」「外国籍の保護者の方の思いにも考えを及ばせる時間となりました」「具体的に自分に何ができるのか考えていきたい」などの感想が寄せられました。


 11月25日(土)の第2回 実践講座では、アレッセ高岡で子どもたちをオンラインで学習支援している山方美乃先生(アレッセ高岡・トヤマヤポニカ 日本語教師)をお迎えし、実際のサポート方法や心構えについて伺いました。

 まずは日本語の指導が必要な子どもたちの富山県の現状を確認しました。そして地域の教室の役割は「子どもたちが安心して自分らしくいられる場所を提供し、一歩踏み出すきっかけを作ること」だと伺いました。
 その後、山方先生から言語習得についての専門的な解説もいただきながら、実際に一人の子どもを支援することを想定して、グループワークや発表を行いました。参加者は「どうして勉強につまずいているのだろう?」「どんなことに気をつけて支援したらいいだろう?」ということを具体的に想像したり考えたりすることができたようです。皆さん大変熱心に参加されていました。

 参加者からは「具体的な例やグループワークで深く考えることができた。子どもたちの言語習得の過程を改めて整理することができた」「グループワークも色々と頭を使ったが、学習支援について考える機会もあり貴重な時間を過ごさせていただいた」「母語を家で使い続けるのは大切だと思った」などの感想が寄せられました。


 南砺市友好交流協会では、外国につながる子どもたちの勉強をお手伝いしたり、日本語の支援をしたりする教室を12月23日にスタートさせます。今回研修に参加くださった方々の中からも、多くの方がサポーターとして協力くださることになり、大変心強い思いです。
 この度の研修において、ご協力下さった講師の先生方、広報にご協力下さった各方面の方々、参加された皆さま、誠にありがとうございました。皆様のご厚意を今後の支援につなげていきたいと思います。

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